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境界性パーソナリティ障害の試し行為

境界性パーソナリティ障害の試し行為

 

 

境界性パーソナリティ障害の人がよく行うとされる行為の中に、試し行為があります。これはたとえば、その気がないのに別れ話を切り出すなどです。そもそも試し行為を行う理由は、見捨てられることに対する強い不安があるためですが、相手がそのまま別れ話を受け入れてしまえば、本当に別れることになりかねません。

 

見捨てられることに対して大きな不安があるはずなのに、相手から見捨てられることになりかねない行為を自分からしてしまうのは、どういった心理なのでしょう。

 

 

 

これは、境界性パーソナリティ障害のタイプによっても違いが出てくることもあるのですが、別れ話を切り出す時、その本心では自分のことを必要としているから別れたくないと言って欲しい、それが分かるような反応が見たいからなのだと言います。別れたくない、という意思表示をしてもらうことで、自分が必要とされているのだと再確認して安心したい、という心理状態なのです。

 

ここでもし、相手がすんなりと別れ話を受け入れ、では別れようとなってしまった場合、相手は自分のことを必要としていなかったのだ、と感じて相手の評価が一気に下がってしまい、自分から別れ話を切り出したにもかかわらず、怒りだしてしまうこともあります。

 

 

 

この他、試し行為には自分以外の誰かに向けて行うものだけでなく、自分で自分をわざと危険な状態に追い込む試し行為もあります。この場合の試し行為はたとえば、危険運転、アルコールや薬物などの過剰摂取、性的無軌道などです。境界性パーソナリティ障害の人は常に愛情に飢えていますが、どれだけ愛情を注いでもらってもなかなか満たされません。いわば底なし沼のような、愛情に対する飢餓感があるのです。そのような感覚から何とかして逃れたい、と思ってはいますが、同時に他人からいつ自分が見捨てられるか分からない、という不安に苛まれ続けてもいます。

 

境界性パーソナリティ障害の人は、その間で揺れ続ける不安定な状態にあるとも言えるのです。そして境界性パーソナリティ障害の人の中には、そのような状態で常に戦っている自分こそ自分なのだという認識を持っている、という人も中にはいます。そのような認識を持っていない人であっても、不安定な状態にあることが多いために、自然と自分自身で自分を危険な状況に追いやったり、他人から見捨てられたくないのにわざと見捨てられかねないような行動を他人に対して取ったりする、試し行為を行ってしまうのではないでしょうか。







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